特定サイト勝手に呼ぶ新ウイルス国内で感染被害が急拡大（京都新聞）

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2002年07月15日(月) 00時00分

　日本ネットワークアソシエイツ（東京）、トレンドマイクロ（同）などコンピューターウイルス対策ソフト各社は十五日、感染すると特定のウェブサイトを勝手に呼び出そうとする新種ウイルス「フレゼム（Ｆｒｅｔｈｅｍ）」の亜種の感染被害が国内で急拡大しているとして一斉に注意を呼び掛けた。

　オーストラリアで十四日に超音速旅客機の小型実験機打ち上げに失敗した航空宇宙技術研究所（東京都調布市）でも十五日、所内メールサーバーのウイルス感染が判明。午後五時すぎから約三時間、ウイルス駆除を行い、外部とのメール交換が中断した。

　各社は、新種ウイルス検出に必要な最新ファイルなどの提供を順次始めた。

　秘密のパスワード送付を装う「Ｒｅ:Ｙｏｕｒｐａｓｓｗｏｒｄ！」の題名で届く電子メールに添付されたファイルを実行すると感染し、パソコンのアドレス帳に登録された相手などにウイルス付きメールを大量送信する。深刻な破壊活動はまだ確認されていないが、感染力が非常に強く、各社は警戒を強めている。

　マイクロソフト製のメールソフトを使用している場合、メール開封前に内容が確認できる「プレビュー」機能を使っただけで感染する場合があるという。

　同ソフトの安全上の欠陥を悪用しており、各社はメールの「プレビュー」機能を無効にし、ソフトを対策済みの最新版に更新するよう勧めている。(共同通信)