インターネット上の住所に当たるドメイン名をめぐり、米国のネット音楽配信会社「ＭＰ３．ｃｏｍ」（エムピースリー・ドット・コム）から、類似ドメイン名の譲渡を求められた東京都内のパソコン関連会社が、同社を相手取った訴訟の判決が１５日、東京地裁であった。飯村敏明裁判長は「原告が不正な目的でドメイン名を取得、使用したとは言えない」と請求を認め、エム社にドメイン名の使用差し止め請求権がないことを確認した。
　ＭＰ３形式は音声情報を圧縮する国際規格。原告は将来の事業展開を視野に１９９９年７月、ドメイン名「ｍｐ３．ｃｏ．ｊｐ」を登録した。エム社は日本知的財産仲裁センターにドメイン名の移転を申し立て、同センターは昨年５月、原告に移転を命じていた。　

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