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2002年07月13日(土) 15時30分

<缶コーヒー>神奈川の自販機に期限切れ 飲んだ3人が不調毎日新聞

 神奈川県秦野市の自動販売機で先月、賞味期限切れの温かい缶コーヒーを買って飲んだ3人が、下痢や吐き気を訴えていたことが分かった。県秦野保健所は、商品補充などを行っている管理会社「湘南ベンディング」(本社・神奈川県寒川町)を食品衛生法に基づいて指導した。背景に自販機の商品管理が業者まかせになっている実態があり、厚生労働省食品保健部は「業界は責任を持って何らかの対策を練るべきだ」と話している。

 関係者によると、缶コーヒーはサントリー製で、先月22日、同市堀山下の乗馬クラブの会員3人が、クラブ事務所前の自販機で購入した。いずれも酸っぱい味がして、食品衛生法などで表示が義務付けられた賞味期限(常温保存で製造から1年)を2カ月以上過ぎていたという。

 同保健所によると、加熱によりミルク成分が分離したり酸化する「加熱劣化」が進んで、これが原因で吐き気などの症状が出たとみられる。

 保健所の指導を受けて湘南ベンディングが調べたところ、自販機内には賞味期限を最高で約2カ月過ぎたものなど期限切れコーヒーが約10本あった。また、温め続けても味が落ちないとして、メーカーが販売側に求めている加温時の「品質保持期間」が2週間なのに、1年2カ月以上も加温され続けたコーヒーも入っていた。

 さらに同社が県内に設置した約3000の自販機を調べたところ、品質保持期間を過ぎたコーヒーが数カ所から約40本見つかった。

 同社によると、自販機は販売状況に応じて商品補充の頻度を決めており、多い場所では日に数回補充する一方、少ない場所では月に数回にとどまる。問題の販売機は月2回だった。同社は「今後は、チェックリストを作るなどして管理を徹底したい」と話している。

 一方、サントリーも「自販機の管理業者には、加温の場合、2週間以上入れておかないようビデオや冊子を作って啓発してきたが、不十分だった」と話し、取り組みを強化する方針だ。

 清涼飲料メーカーなどによると、特に加温商品は、売り上げが落ちる春先に「味が変わっている」という苦情が多い。背景には自販機内での加温日数のチェック方法が確立されていないという実情がある。これまで保管日数で色が変わるシールを缶に張るなどの方法が検討されたが、コスト面で折り合わなかったという。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020713-00001061-mai-soci

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