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2002年07月11日(木) 22時20分

<帝京大疑惑>宮路副厚生労働相の事務所が「口利き」毎日新聞

 宮路和明・副厚生労働相の事務所が、帝京大を受験した有力後援者の親族の受験番号を入試直前に同大側へ伝えていたことが、11日の参院厚生労働委員会で明らかになった。同大は合格発表前に受験生の父母から多額の金を集めていたことが国税当局の調査などで判明、帝京大関係者らが受験をめぐる「口利き」をしていたことが明らかになっている。宮路副厚労相は事実関係を大筋で認め、「口利き」は政治家も巻き込んで行われていた実態が浮かんだ。

 小池晃議員(共産)が質問した。小池氏は、宮路副厚労相の事務所と後援会幹部、帝京大側とのやりとりを記したメモを入手し、追及。メモには、宮路副厚労相の後援会幹部の親族から「息子の帝京大入学試験が近づいて参りましたが、ごあいさつに伺った方がよろしいでしょうか」と宮路事務所に電話があり、宮路副厚労相の政策秘書が、今年1月31日に帝京大の総長秘書室に電話。「受験番号を至急ご連絡下さい」との指示を受け、「No照会のうえ、回答済」とのやりとりが書かれていた。さらに、「帝京大学 冲永総長」という文言や、宮路副厚労相が書いたとみられる「了」という文字も記載されていた。この受験生は2月4、5日に行われた同大医学部入試を受験し、合格したという。

 宮路副厚労相は「冲永荘一総長とは、大学が同じで20年来のつき合い」と説明し、この受験生が2浪で過去2回の受験の際にも帝京大側に働きかけたことを認めた。その上で、「電話したのは秘書。不正入試、裏口入学があったとは思っていない」と釈明した。

 小池議員は、この受験生の親族が経営する医療法人から、宮路副厚労相の資金管理団体と代表をつとめる自民党政党支部へ、96年から00年までに百数十万円の献金があったことを指摘。「特別な取り計らいをしてもらう意図があったことは明らか」と追及したが、宮路副厚労相が「特別とやかく言うことではない」などと答弁したことから、審議がストップ。この日の委員会は散会となった。

 帝京大をめぐっては、関連財団が受験生の父母から7年間で約140億円の金を集め、約65億円の所得を隠していたとして、国税当局から追徴課税された。

 冲永総長は先月行われた文部科学省の事情聴取に対し、医学部入試の合格発表前に一部寄付金があったことを認めたうえで、「今年3月に死亡した事務局長の判断で行われたのではないか」と説明。また、入試については、適正に行われているとしていた。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020712-00000080-mai-soci

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