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2002年06月29日(土) 00時00分

輸入牛肉122トンを偽装 福岡市の「日本食品」 買い取り制度を悪用 中日新聞

 食肉会社の「日本食品」(本社福岡市)が補助対象外の輸入牛肉を国産牛肉と偽り、国がBSE(牛海綿状脳症、狂牛病)対策で行っている国産牛買い取り制度を悪用して補助金を申請していたことが二十八日、農水省の調査で分かった。同社が申請したのは、雪印食品の約三十トンの四倍以上にあたる百二十二トン。

 同省は投書を受けて二十七日、日本食品が全国食肉事業協同組合連合会(全肉連)を通じ、補助申請した百二十二トンを福岡県の冷凍倉庫で調べた。箱には「牛肉」と書かれていたが、中身はすべて輸入牛で、しかも補助対象外のアキレスけん部分の肉と判明した。

 農水省は同社を補助対象から外した上で、(1)責任者の処分(2)事実が解明できるまでの営業自粛(3)自費による牛肉の焼却処分−などを指示。福岡県警と相談し、詐欺容疑などでの刑事告発も検討している。

 日本食品は、経営悪化を恐れて不良在庫の輸入アキレスけんを昨年十一月上旬に職員約三十人で詰め替えたことを認めている。この百二十二トンについて同社は、補助金約一億三千六百万円の仮払いを昨年十二月に受けたが、今年三月に福岡県食肉事業協同組合連合会(県肉連)に返還した。

 農水省は一月に実施した抽出検査では、日本食品の偽装を見抜けなかったらしい。


http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20020629/mng_____sya_____003.shtml

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