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2002年06月28日(金) 13時21分

<東京女子医大>心臓手術ミスの医師2人を逮捕 警視庁毎日新聞

 東京女子医科大学病院(東京都新宿区)で昨年3月、心臓手術のミスで群馬県高崎市の小学6年生、平柳明香(あきか)さん(当時12歳)が死亡した事故で、警視庁捜査1課と牛込署は28日、手術を担当した同病院の医師2人を業務上過失致死や証拠隠滅容疑で逮捕した。医療過誤で医師が逮捕されるのは極めて異例。警視庁は、任意の聴取で2人が容疑を否認したため、強制捜査に踏み切った。

 逮捕されたのは、人工心肺装置の操作を担当した佐藤一樹容疑者(38)=千葉市緑区辺田町、業務上過失致死容疑=と、執刀した瀬尾和宏容疑者(46)=西東京市南町6、証拠隠滅容疑。

 調べでは、佐藤容疑者は昨年3月2日、心房中隔欠損症と肺動脈弁狭さく症で入院していた明香さんの手術で、人工心肺装置の血液を吸引するポンプの回転数を通常1分間約40回のところ、約100回以上に上げたため、血液の体外循環が正常にできなくなり、脳に血液が回らず重大な脳障害を起こさせて3日後に死亡させた疑い。

 また、瀬尾容疑者は明香さんが死亡した3月5日、女性看護師長(54)に指示して明香さんの看護記録に記載されていた瞳孔の直径を実際の7ミリから4ミリにするなどして脳障害を軽く見せかけるように書き換えさせたほか、自らも改ざん。さらに、同8日には、臨床工学技士の男性(31)に指示して、虚偽の人工心肺装置の作動記録を作成させ、医療ミスの証拠を隠滅した疑い。

 警視庁は、看護師長と技士についても証拠隠滅容疑で書類送検する方針。病院上層部の立件はしない方針。

 これまでの事情聴取で、佐藤容疑者は「責任は、(瀬尾容疑者ら)手術の担当者にある」、瀬尾容疑者は「改ざんはやっていない」と話していたが、逮捕時には、佐藤容疑者は「今は話せません」、瀬尾容疑者は「自分は否認していない」と話したという。

 明香さんの両親は今年1月、両容疑者を含む同医大の医師6人を業務上過失致死容疑などで警視庁に告訴していた。

 明香さんは、生まれつき左右の心房を隔てる壁に穴があいた「心房中隔欠損症」で、昨年2月に同病院に入院していた。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020628-00001042-mai-soci

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