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2002年06月27日(木) 19時38分

天皇制題材の映画上映会訴訟 群馬県安中市に支払い命令朝日新聞

 天皇制を題材にした自主映画の上映をめぐり会場の利用許可を群馬県安中市が取り消したため、精神的苦痛を受けたとして、福島市の映画監督渡辺文樹さん(49)が同市に100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が27日、前橋地裁高崎支部であった。井上薫裁判長は「何ら正当な理由なく許可が取り消された」と訴えをほぼ認め、市に50万円の支払いを命じた。

 判決によると、渡辺さんは、天皇制に反対するテロリストを描いた映画「腹腹時計」を上映しようと01年8月、市に中央体育館の利用許可を申請し、許可を受けた。市は上映直前、公序良俗に反し、教育施設の体育館にふさわしくない上映会として許可を取り消した。

 判決は「天皇制や爆弾テロを題材とした映画だからと言って、内容が公序良俗に違反するといえない」として、市の主張を退けた。ポスターの表現が残虐的で、苦情もあったとした点にも「上映中止を求めるものはわずかで、取り消しを正当化できない」とした。

 渡辺さんは「満足だ。映画は天皇制を題材にした、表現の一つ。今も上映したい気持ちは変わらない」と話した。

 中島博範市長は「主張が認められず残念。使用許可を取り消した点については今でも良かったと思う。控訴するか検討する」とのコメントを出した。(19:26)

http://www.asahi.com/national/update/0627/027.html

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