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2002年06月27日(木) 11時44分

読売テレビ元プロデューサーを脱税で告発 東京国税局朝日新聞

 番組制作に絡んで下請け会社から受け取ったリベートなどの所得を隠したとして、東京国税局が読売テレビ(大阪市)の白岩久弥・元プロデューサー(47)=3月に懲戒解雇=を所得税法違反(脱税)の疑いで東京地検に告発したことが分かった。00年までの3年間に約2億4000万円の所得を隠し、約8000万円の所得税を免れていたという。テレビ業界の不透明な金の流れの一端が浮かび上がった。

 また、白岩元プロデューサーが弟と共に経営する制作会社「ハイムーン」(東京都千代田区)についても、架空の取引先に対する業務発注で、01年7月期までの3年間に約1億1000万円の法人所得を隠し、3000万円余りを脱税したとして、法人税法違反の疑いで同社と2人を告発した。

 白岩元プロデューサーは「11PM」などヒット番組を全国に発信し、「西の大物プロデューサー」と呼ばれた。98年、東京進出を図る吉本興業と読売テレビの共同出資で設立された制作会社「ワイズビジョン」(大阪市)に出向して常務取締役に就任し、東京支社のトップになった。

 東京支社では「ダウンタウンDX」「おはスタ」「松本紳助」など7本の人気番組を制作。白岩元プロデューサーはほとんどの企画にかかわったという。

 関係者によると、下請けの制作協力会社は番組ごとに異なり、計10社前後になるとされる。白岩元プロデューサーはこうした下請け会社のうち3社に「使ってやる」と持ちかけ、月に数百万円の謝礼金を得ていた。現金で受け取り、自分名義の銀行口座に入金していた。飲食代金などのつけを日常的に回されていたところもあったという。

 国税局は昨年11月に強制調査(査察)に乗り出した。これを受けて読売テレビは社内調査を進め、3月8日付で白岩元プロデューサーを懲戒解雇した。本人や協力会社などから聞き取り調査し、「就業規則に違反した、常識の範囲を超える金品の受け取りがあった」(広報部)と判断した。

 白岩元プロデューサーは「将来独立する意向で、投資してくれた取引先などから預かった金だ」と主張したという。(10:55)

http://www.asahi.com/national/update/0627/009.html

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