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2002年06月27日(木) 13時40分

宅間被告、笑い出す場面も 児童殺傷事件で被告人質問朝日新聞

 大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)で昨年、児童と教師23人が殺傷された事件で、殺人などの罪に問われた宅間守被告(38)に対する公判が27日、大阪地裁(川合昌幸裁判長)であった。宅間被告は「学校を襲ったのは理解できないと言われるけれど、自分自身では説明する能力はないが、何か結びついてしまってここに座っている」と話した。宅間被告本人が法廷で発言するのは、昨年12月の初公判以来、半年ぶりだ。

 この日は、事件について被告本人に尋ねる被告人質問があった。弁護側から質問が始まった。宅間被告は「自分でやったこと」と、起訴事実を改めて認めた。

 事件にいたる経緯について、離婚や仕事について説明したうえで「自分の人生を切り開こうとしたが、どつぼにはまり、転落の一途をたどった」と話した。

 00年10月のホテル従業員への傷害事件については、「パチキ(頭突きなどの意味)を入れたったんや」と述べ、声を出して笑った。

 中学時代に父親から金属製の刀で殴られたことをあげ、「寝ている間に(父親を)包丁で刺したろかと思った。今から考えたら、そのとき、やってたら人生変わってたかも知れん。子どもだから懲役にもいかんでええ」と話した。

 小学生時代の自分を、「情緒の安定に乏しい子。落ち着きのない子」と話した。小学3年のころから友達を殴ったり、つばを吐いたりしていじめ始めた。「思うようにならへんことがあると、うっぷんを晴らした」という。

 進学校として知られる付属池田中の受験を断念した。「親が金を出してくれへんから。子供心に金をケチっているなと思った」と話し、屈折した思いをのぞかせた。

 宅間被告は、両脇と背後を計5人の看守に囲まれ、両手をひざに置き、被告席に座っていた。裁判官席の方向を見つめ、ぼそぼそとした声で質問に答えた。

(13:36)

http://www.asahi.com/national/update/0627/014.html

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