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2002年06月26日(水) 12時50分

<オウム事件>新実智光被告に対し死刑判決 東京地裁毎日新聞

 地下鉄、松本両サリン事件や坂本堤弁護士一家殺害事件を含む11事件で、殺人罪などに問われたオウム真理教(アレフに改称)の元幹部、新実智光被告(38)に対し、東京地裁は26日、求刑通り死刑を言い渡した。中谷雄二郎裁判長は、松本智津夫(麻原彰晃)被告(47)の指示を含めた事実関係について検察側の主張を認め、「教団に敵対するものを何の躊躇(ちゅうちょ)もなく殺害しており、人命軽視も甚だしく、刑事責任は極めて重大だ」と述べた。

 一連のオウム事件で、死刑判決を受けたのは8人目で、これまでの被告はいずれも控訴・上告した。1審で公判が続くのは、松本被告ら4人になった。新実被告が関与した事件では計26人が死亡しており、松本被告による事件の計27人に次ぐ。

 中谷裁判長は、主文の言い渡しを最後に回し、理由の朗読から始めた。この中で、新実被告が起訴された11事件のうち、地下鉄サリンなど殺人・殺人未遂事件について、松本被告の指示によるものと認定し、「独善的かつ凶悪、冷酷な犯行」と厳しく非難した。

 弁護側は、各事件の事実関係をほぼ認めたうえで、坂本弁護士一家殺害事件以降の10事件については「松本被告を首謀者とする内乱罪に相当し、指示を受けただけの新実被告を死刑にすべきでない」と主張した。判決は「松本被告の空想的企てや願望の範ちゅうを超えない」などと述べ、死刑を首謀者に限定した内乱罪の成立を否定した。

 また、弁護側は、地下鉄サリン事件について「実行役を車で送迎したに過ぎず、殺人・殺人未遂のほう助にとどまる」と主張したが、松本被告や実行役らとの共謀を認め、これを退けた。

 検察側はこれまで、新実被告について「教団によるほとんどの凶悪犯罪に関与し、最も血生臭い役割を果たした」と指摘し、極刑を求めていた。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020626-00001049-mai-soci

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