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2002年06月16日(日) 10時43分

エステ業者は知識不十分、基準超す酸使用も 厚労省調査朝日新聞

 エステティックサロンで十分な知識のないエステティシャンが施術している実態が、厚生労働省の研究班の調べでわかった。肌に張りを与える、として人気の「ケミカルピーリング」で角質を溶かす酸も、業界が定めた基準より酸性度や濃度が高いものが使われていた。研究班は、事故対策が不十分として業界に改善を求めている。

 全国6229店に調査票を送った(有効回答率10.1%)ほか、聞き取り調査をしたり、研究班の医師が立場を伏せて客として施術を受けたり(51店)した。

 これらの店でケミカルピーリングに使われている31種の酸を調べると、日本エステティック研究財団が定めた基準より酸性度が強いものが16種、濃度が高いものが11種あった。

 特に広く使われている12種を各30人の女性に試すと、かゆみなどを訴えた人が計14人、肌が赤くなった人が2人いた。ただ、治療が必要なほどではなかった。

 「(ケミカルピーリングを希望する客に)アトピー性皮膚炎だと言われたらどうするか」を尋ねると、「パッチテスト(酸を肌に試し塗りする)で反応をみる」と答えた店が31.8%と最も多かった。

 パッチテストの判定には専門的知識が欠かせず、医師の診断が必要だが、「医師の判断を仰ぐ」と答えたのは10.2%だけ。「トラブル防止のマニュアルがある」と答えたのは6.3%だった。

 研究班の大原国章・主任研究員(虎の門病院皮膚科部長)は「日本ではエステティシャンに資格が必要でなく、知識や技術に大きなばらつきがある。業界全体で教育システムを築くことが必要だ」と話している。(10:14)

http://www.asahi.com/national/update/0616/003.html

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