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2002年06月13日(木) 15時01分

特別昇給:セクハラで依願退職の山口県立大助教授にも毎日新聞


 職員の大半に特別昇給を実施している山口県が、研究室で女子学生と性的関係を持ち依願退職した県立大の元助教授(52)にも「成績良好」として制度を適用し、退職金を上積み支給していたことが分かった。県は増額理由を、一般論として「日ごろの学生指導などは良好だったと考えられる」としている。

 元助教授は72年に県庁に採用された。福祉畑を歩み、94年4月に県立大の助教授(社会福祉学)になった。今年2月、教え子の女子学生と関係を重ねていたことが学生の知人の相談で発覚。大学の事情聴取に「セクハラめいたことがあった」と認め、3月末付で退職した。処分はなく、県は4月末、元助教授に退職金を支払った。

 県は退職時の特別昇給の条件を「成績良好で勤続20年以上」と定めており、給与の号級を一律2段階上げる。しかし、実態は成績に関係なく勤務年数で一律適用している。県は個別の退職金額は明らかにしないが、給与表などから計算すると最低でも約50万円の上積みがあったとみられる。

 県学事文書課は「元助教授の行為が大学のイメージダウンにつながったのは間違いない」と言う。しかし「一般論でいえば、特別昇給の対象となったのは日ごろの研究や学生指導の評価だ」と説明している。

 県立大によると、今春卒業した女子学生とは4月中に示談が成立したという。山本圭介・社会福祉学部長は「本人も深く反省していたので、教授会で依願退職を認めた。退職自体が社会的制裁になっている。特別昇給のことは知らない」と話している。 【坂口裕彦】

[毎日新聞6月13日] ( 2002-06-13-15:01 )


http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020613k0000e040079000c.html

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