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2002年06月06日(木) 14時15分

菓子業界 苦い思い、県内でも商品撤去/法定外添加物問題琉球新報

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協和香料化学の法定外添加物問題で菓子が撤去された商品棚=那覇市国場のコープこくば
   協和香料化学がアセトアルデヒドなど法定外添加物を使った香料を菓子製造メーカーに出荷していた問題で、県内のスーパーや菓子卸業者は6日までに同添加物が使用された商品の撤去や回収作業を開始した。大手菓子メーカーにも問題が及び、対象品目も徐々に広がっているため、各店舗や卸業者らは対応に苦慮しており、「菓子業界への大打撃だ」と怒りを募らせている。
 那覇市国場などに店舗を持つコープおきなわは、法定外添加物の使用が判明した商品の撤去を3日から始めた。担当者は「被害は大手メーカーだけでなく、中小業者にも及び、県内の菓子製造業者も心配している」と説明する。コープ共同購入部でも、全組合員に回収対象の品目をチラシや電話で告知する予定だ。
 サンエーも3日から冷菓、アイスクリームなど対象製品の回収作業を始めた。「メーカーの指示で回収を始めたが、既に客が買ってしまった商品もある。今後もメーカーの指示を待って対応していく」と話していた。客からも「この製品は大丈夫ですか」という問い合わせが出ているという。
 パンを製造販売しているオキコの製造担当者は「回収対象となる商品はない。しかし、業者から購入しているクリームなどは原料に何が使われているかまでは分からず、問屋に問い合わせている。原料に使われているものまで把握するのは難しく、対応に苦慮している」と説明している。
 浦添市の菓子卸業者は県内全域の取引先約300店からの商品回収に追われている。「全社員が回収にかかりっきり。昨年の遺伝子組み換え問題に続く大きな痛手だ。菓子業界全体にとってマイナス」と不満をあらわにした。
 この問題で、県薬務衛生課は6日、無認可香料が添加された商品のリストを厚生労働省に請求しており、同日中には確認することにしている。同課は「法定外添加物を使用した以上、商品の販売はできない。リストが届き、該当商品が県内で販売されているのを確認次第、速やかに業者らに回収命令を出す」と話している。(琉球新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020606-00000019-ryu-oki

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