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2002年06月04日(火) 17時41分

<添加物>回収メーカー20社に 5年前に違法承知 協和香料毎日新聞

 香料メーカーの協和香料化学の茨城工場(茨城県十王町)が無認可の添加物を含む香料を出荷していた問題で、香料を使った商品は菓子、アイス、飲料、食品など多品目に広がり、回収メーカーも20社を超えた。香料は全国600の工場・事業所に出荷されており、回収は4日以降も続きそうだ。

 メーカーは被害金額を「出荷額で1億600万円」(江崎グリコ)、「小売価格で約1億円」(協和発酵)などとしている。協和香料は5月31日の会見で、「5年ほど前に違法性に気付いたが、毒性が低いのでそのままにしていた」と違法と知って混入を続けたことを認めており、今後、協和香料への損害賠償請求の動きが表面化しそうだ。

 4日時点で、被害金額は不明としているメーカーも多く、今後、額は膨らみそうだ。協和香料は資本金2000万円、年商17億円の企業で、経営を直撃することは間違いないとみられる。

 クッキー、チョコレートなど19品目を回収しているブルボン(新潟県柏崎市)は「損害額は検討中だが、当然、損害賠償を請求する」と強調する。協和発酵も「違法な物質が入っていない形で契約したのに、虚偽だった。損害賠償を請求する」としている。

 アイス、チョコレートなど10品目、127万個を回収中の江崎グリコ(大阪市)は「損害賠償の請求はこれから検討する」。商品は回収後にいったん保管し、焼却処分になるとみられ、「回収の運賃など、コストもかかる」と説明する。

 一方、大手スーパーやコンビニでは4日朝から食品、菓子などの撤去作業が続いた。ダイエーは全国の約260店でブルボンや明治製菓など15社61品目をメーカーに返却する。イトーヨーカ堂も17社約50品目が返却対象になった。返却費用などはメーカー持ちという。

 コンビニエンスストア大手のファミリーマートでも、メーカーからの連絡があり次第、該当商品を返品する。現在6メーカーから撤去の申し入れがあったという。

 商品を回収している主なメーカーと品目は次の通り。

 理研ビタミン=カップスープ3品目▽協和発酵=酎ハイなど9品目▽ブルボン=クッキーなど19品目▽明治製菓=チョコレートなど19品目▽雪印乳業=アイスクリームなど2品目▽伊藤ハム=シチューなど5品目▽大塚製薬=ウエハース3品目▽名糖産業=チョコレートなど37品目▽ニチレイ=冷凍食品5品目▽江崎グリコ=チョコなど10品目▽ヒロタ=シューアイス1品目▽敷島製パン=菓子パンなど6品目▽本高砂屋=せんべい1品目▽カンロ=キャンデー1品目▽日本リーバ=マーガリン3品目▽東ハト=チョコクリームハーベストホワイトなど8品目▽カバヤ食品=ビスケットなど2品目▽味の素ゼネラルフーヅ=紅茶パウダーなど3品目▽フジパン=菓子パンなど6品目▽ジャパンミルクネット=ヨーグルトなど2品目▽良品計画=シュークリーム1品目▽丸大食品=品名不明

【協和香料化学】

 本社・東京都品川区、平瀬明男社長。57年設立。食品香料の専門メーカーで、エッセンス、フレーバー、乳化香料などを生産し、年商17億円をあげている。茨城工場と神奈川県の座間市に研究所がある。従業員は70人。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020604-00001055-mai-soci

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