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2002年06月02日(日) 10時14分
大阪府警、ダスキン上田社長を聴取へ 肉まん問題（朝日新聞）ダスキン（大阪府吹田市）が運営するドーナツチェーン店「ミスタードーナツ」が、日本で使用が認められていない添加物入りの肉まんを販売した食品衛生法違反事件で、現社長の上田武氏（５６）が問題発覚１カ月後の００年１２月３０日には違法添加物混入の事実を知っていたことが１日、関係者の証言でわかった。上田氏は当時、生産担当専務取締役で、違法な販売を早い時期から認識しながら、調査や公表などの対応を怠っていた可能性が出てきた。大阪府警は近く、上田氏から事情聴取する。 上田氏はこれまでの記者会見で、００年１１月３０日にダスキンが添加物混入の事実を取引業者から指摘された８カ月後の０１年７月ごろ、初めてうわさを聞いて事実を確認し、ただちに社内調査委員会を設けたと説明していた。 ところが、大阪市内の別の取引業者によると、問題発覚から１カ月後の００年１２月３０日、大阪府内のダスキンの工場で、上田氏に会い、添加物混入の事実を伝えたという。上田氏は「それは大変だ、すぐに調べます」と答えたため、業者は「大事な話だから、上田専務から社長（当時）に言って欲しい」と訴えた。 しかし、当時の社長から何の反応もなかったことから、業者は０１年２月８日、社長に直接事実を伝えた。社長がひどく驚いたため、「上田氏が社長に何も伝えていなかった」と感じたという。 ダスキンは、違法な添加物混入を知りながら、肉まん３００万個を００年１２月末まで販売し続けていた。(03:10) |