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2002年06月01日(土) 10時47分
毒カレー事件の真須美被告、検察死刑求刑へ（読売新聞）死者４人、急性ヒ素中毒患者６３人を出した和歌山市の毒物カレー事件で、殺人罪などに問われた元保険外交員林真須美被告（４０）に対し、検察側は３１日までに、和歌山地裁で５日開かれる論告求刑公判で死刑求刑の方針を固めた。起訴状で明記しなかった動機は、主婦らとのやりとりでの激高が「直接的な原因」とし、「自らの激高とは無関係な多くの人が食べるカレーにヒ素を入れた犯罪史上類を見ない無差別殺人」などと指摘する模様だ。捜査段階で真須美被告は黙秘。初公判（１９９９年５月）では夫の健治受刑者（５７）と共謀の保険金詐欺事件以外の罪状を否認し、被告人質問でも黙秘を貫いた。 検察側はカレー調理場にいた主婦らの証言や、被告がこの時の様子を報道番組のインタビューで語った内容などから激高はあったと断定。ヒ素鑑定で自宅のヒ素を使ったことが認められ、混入の機会があったことも証明十分と判断した。 また、生計維持のために保険金目的の殺人未遂事件を繰り返し、ヒ素使用にためらいがない状態だったことから、主婦らとのやりとり程度でもヒ素を混入しうるとの認定は可能と判断。そのうえで結果の重大性や社会に与えた影響、遺族感情などを考慮し、死刑求刑が相当と判断した模様だ。（読売新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020601-00000201-yom-soci |