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2002年05月31日(金) 20時25分
食肉偽装：雪印食品と元社員８人を書類送検 兵庫県警（毎日新聞）雪印食品（本社・東京都、４月末で解散）の国産牛肉偽装事件で、兵庫県警などの合同捜査本部は３１日、同社関西ミートセンター（兵庫県伊丹市）が、オーストラリア産などの牛肉を熊本産と偽って販売したとして、同社と、元同センター長、菅原哲明被告（４７）＝詐欺罪で起訴＝ら元社員８人を食品衛生法（表示基準）、不正競争防止法（原産地を誤認させる取引）違反容疑で神戸地検に書類送検した。 調べでは、菅原被告と部下７人は共謀し、昨年３〜９月、オーストラリア産牛肉に熊本産などと記した偽造ラベルを張り、沖縄県宜野湾市のスーパーに４５回にわたって計約１１トン、１０００万円分を販売。また昨年１０月ごろ、北海道産を熊本産と偽装し、岡山市の大手スーパーに２回、計約１・２トンを１８０万円で販売した疑い。 兵庫県の調査で、ラベルは同センター内で少なくとも３年前から偽造されており、合同捜査本部は、裏付けが取れた分について立件した。８人は「輸入牛肉の国産偽装は売り上げを増やそうと思い付いた。また北海道産がＢＳＥ（牛海綿状脳症、いわゆる狂牛病）の影響で売れなくなったので、熊本産を装った」などと話しているという。 雪印食品を巡っては、国のＢＳＥ対策事業を悪用した詐欺容疑で元専務ら７人が逮捕され、うち元部長ら５人が同罪で３０日に起訴されている。 【井上大作】 ［毎日新聞５月３１日］ ( 2002-05-31-20:25 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020601k0000m040101000c.html |