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2002年05月25日(土) 20時36分

通販詐欺提訴 589人が消費者金融12社に債務不存在の訴え 徳島地裁 /徳島毎日新聞

 自称、通販会社経営の女から「返済の必要はない」と消費者金融から金を借りさせられたとして若い男女ら589人が24日、「安易に金を貸した消費者金融側にも責任があり、借金は返す必要がない」などと消費者金融12社に債務不存在の確認を求める訴えを徳島地裁に起こした。
 徳島弁護士会の弁護士で結成したロイヤル通販詐欺事件被害対策弁護団(豊永寛二弁護団長)が提訴後に記者会見。「名義貸しに絡む集団提訴は仙台、大阪などで同様のケースがある。ロイヤル通販は少なくとも8年前から詐欺を繰り返しており、これほど長期間、発覚しなかった事例は珍しい」などと述べた。
 これは徳島市住吉3、ロイヤル通販経営、大石ゆかり被告(38)が詐欺罪で起訴された事件で、原告の借金の総額は14億4533万3676円に上るという。
 原告らは訴状などで、大石被告から「ロイヤル通販の会員になって消費者金融から金を借りてほしい。お金を渡してくれれば、アルバイト料を支払う。借入金が形だけのものであることは金融業者も知っている」などとだまされた点を指摘。
 また、消費者金融は詳しい審査もせずにロイヤル通販会員への融資を決めた▽ロイヤル通販の会員なら営業時間外でも借り入れができるなど便宜を図っていた▽消費者金融の担当者は大石被告と密接に連絡を取っていた——などと主張。消費者金融側が貸し出し総量の増加や社内のノルマの達成のために大石被告と共謀した、としている。
 原告はほとんどが20歳代前半で、簡単にお金がもうかるといううわさが口コミで若者たちに広まっていったという。
 訴えに対し、ある消費者金融は「訴状を見ておらず、現時点ではコメントできない」としている。
 【中村敦茂】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020525-00000001-mai-l36

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