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2002年05月24日(金) 13時14分

「貸した側にも責任」徳島の詐欺被害で集団提訴読売新聞

 通販会社経営を名乗る徳島市内の女に「返済の必要がないから」と、消費者金融から金を借りさせられ、詐取されたとする徳島県内などの男女589人が24日午後、「安易に貸した側にも責任がある」などとして、消費者金融12社を相手に、計約14億4500万円の債務不存在確認を求める訴えを徳島地裁に起こした。

 女は1月に徳島東署が逮捕。10人分、計1420万円の詐取容疑で送検されている。訴えによると、原告らは、女から「消費者金融で借金してくれたら3万円のアルバイト料を支払う。借りた金は海外で高金利の運用をするので、返済しなくていい」などと誘われ、同市内に支店などを置く消費者金融12社から、1人当たり100万—500万円を借りてだまし取られた。

 消費者金融側は女からの電話1本で、営業時間外に店を開けて貸し付けたり、新しい客の紹介を頼んだりするなど協力的で、被害を拡大させた。原告側弁護団は「余りにも無理な貸し付け。消費者金融と女が結託していたのは明らか」としている。

 これに対し、消費者金融の1社は一般論としたうえで「各社とも返済能力をみながら適正に審査している。契約は自分でしたのだから、責任は自ら負うべき」としている。

(5月24日13:14)

http://www.yomiuri.co.jp/04/20020524ic04.htm

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