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2002年05月23日(木) 10時34分

ダスキン社長「墓場まで持って行け」と部下に口止め読売新聞

 大手清掃用品レンタル業「ダスキン」(大阪府吹田市)が運営する「ミスタードーナツ」による食品衛生法違反事件で22日、取引業者が読売新聞の取材に対して、社内に問題の情報が寄せられて間もない2000年12月から昨年2月にかけ、当時の、千葉弘二・社長兼会長(退任)や上田武・専務(現社長)と面談、肉まんに無認可の食品添加物が含まれていることを伝えた、と証言した。千葉氏は部下に「墓場まで持って行け」と公表しないよう指示したという。ダスキン側も千葉氏について、昨年2月ごろに混入情報を知らされていたことを認めた。大阪府警も同社首脳陣の関与について捜査を進めている。

 新たに証言したのは、2000年11月末に最初に問題を指摘したのとは別の大阪市内の取引業者。証言によると、同年12月30日、業者は大阪府内のダスキンの工場で上田氏ら役員2人に会い、酸化防止剤t—ブチルヒドロキノン(TBHQ)の混入を伝えた。

 さらに昨年2月下旬にはダスキン本社社長室で、千葉氏とも面談し「大変なことです」と知らせた、という。千葉氏はその場にフード事業担当専務(退社)とドーナツ部門担当取締役(降格)を呼び、一連の経緯について報告を受けた上、「このことは墓場まで持って行け」と発言したという。

 また、読売新聞の取材に対し、フード事業担当専務は、ダスキンが混入を最初に指摘した大阪府内の取引業者に支払った計6300万円のうち、2000年12月の3300万円について、「社長(千葉氏)が決裁した」と証言。千葉氏が早い時期から事態を把握していたとする取引業者らの証言と符合している。

 これまでのダスキン側の説明では、2000年11月末に、ドーナツ部門の担当役員に対して、大阪府内の取引業者から混入が知らされ、翌12月8日に、ダスキンのフード事業担当専務らが協議、国内での流通分については販売を継続することにした。こうした判断は、ドーナツ部門とこの専務だけで決められたとし、昨年7月、本社に情報が寄せられるまで他の本社役員らには知らされなかったとしていた。

 ところが、ダスキン側は22日夜になって、「昨年7月以前に千葉氏ら役員3人が混入情報を知らされていた」と、これまでの説明を一部修正。1年以上にわたって公表しなかったことについては「千葉氏が指示したという認識はない」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020523-00000301-yom-soci

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