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2002年05月17日(金) 19時21分

「40年間裁判所を欺いた」 訴訟詐欺初公判で検察指摘朝日新聞

 ニセの借用書を作って裁判官を欺き、貸金返還を命じる判決を引き出す「訴訟詐欺」を繰り返したとして起訴された東京都新宿区の金融会社「日本百貨通信販売」社長・杉山治夫被告(64)の初公判が17日、東京地裁であった。検察側は冒頭陳述で「被告は昭和30年代から偽造証拠を裁判所に出していた」と述べ、約40年も前から裁判所をだましてきたと指摘した。

 起訴状によると、杉山社長は95年8月〜98年1月、同業者から入手した多重債務者リストから3人の氏名や住所を抜き出し、これらの人を借り主とする金銭借用証書を偽造。訴訟を起こして、この証書を証拠に3人から計407万円をだまし取ろうとしたとされる。

 社長は2人分について起訴事実を認め、残る1人をめぐっては認否を留保した。

 検察側によると、杉山社長は高知県で時計店を経営していたころから、時効の中断のためにうその日付を書き入れた念書を民事裁判の法廷に提出していたという。この経験をもとに90年ごろから本格的に「訴訟詐欺」を始めた、という。

 日本百貨通信販売が起こした貸金返還訴訟は10年間で2千件を超えており、中には相当数の「訴訟詐欺」が含まれているとされる。今後、詐欺罪での追起訴が予定されている。

 杉山社長は逮捕前、「サラ金取り立て王」の肩書でテレビ番組に出演。札束をばらまくパフォーマンスが話題になった。

(19:21)

http://www.asahi.com/national/update/0517/025.html

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