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2002年05月10日(金) 21時50分

<悪霊払い>信者殺害で祈とう師に死刑判決 福島地裁毎日新聞

 福島地裁は10日、「悪霊払い」と称して信者6人の命を奪った殺人、傷害致死罪などで福島県須賀川市、祈とう師、江藤幸子(さちこ)被告(54)に、求刑通り死刑を言い渡した。他の3被告にも有罪判決を出した。原啓(あきら)裁判長は幸子被告について「自己中心的に信者を次々殴り殺したのは、宗教的行為とは言えない。責任はあまりに大きく極刑で臨むしかない」と述べた。幸子被告は即日控訴した。

 他の量刑は、元自衛官で幸子被告の愛人だった根本裕(ゆたか)(27)、無職で幸子被告の長女裕子(ひろこ)(30)の2被告が求刑通り無期懲役▽重機オペレーター、関根満雄被告(52)が懲役18年(求刑・懲役20年)。

 判決によると、幸子被告らは95年1〜6月、同被告宅に同居する信者7人に対し、動物の霊を追い払う「御用」と称して太鼓ばちで全身を殴るなどし、無数の打撲などで死に至る挫滅症候群で男女6人(当時49〜18歳)を死亡させ、女性1人に重傷を負わせた。暴行は信者1人当たり約10〜20日以上続き、長時間正座させたり飲食やトイレを制限するなどもした。

 幸子被告らは死者6人中4人について殺人罪に問われ、弁護側は「宗教的確信に基づく行為で、被害者が死んだ認識すらなかった」と殺意を否認した。だが判決は「幸子被告は自分の神格的権威を保つため、邪魔者を排除しようと『御用』を始めた」と認定し、未必の殺意を認めた。

 事件は親類に救出された信者の供述から発覚し、95年7月、須賀川署の家宅捜索で幸子被告宅から腐乱した6遺体が見つかった。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020511-00000005-mai-soci

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