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2002年05月06日(月) 09時26分

釜本氏とんだアシスト、悪徳商法で広告塔日刊スポーツ

 ザクロ飲料販売への投資として数千人から約100億円を集め、事実上破たん状態にある健康食品販売会社「アルビアン」がW杯の優勝トロフィーに似せた「W杯型トロフィー」をつくり、ほかの商品とセット販売し客寄せに利用していたことが5日、分かった。またW杯型トロフィー発表会などに、前参院議員で現日本サッカー協会副会長の釜本邦茂氏(58)も出席。広告塔として会員を信用させていたという。釜本氏は「アルビアンの実態を知っていれば協力しなかった」と話している。

 釜本氏によると昨年4月に知人を通じて「W杯を成功させる目的の民間の集まりがあるから、出席してほしい」と請われ、そこでアルビアンの会長と初めて会ったという。同年9月、千葉県のホールで会員約4000人を集めて開かれた同社の総決起大会にも招かれ「スポーツ事業部顧問」として紹介され広告塔として利用されたという。

 釜本氏は「私の名前がそんな表現で使われていることは週刊誌の取材で昨年11月ごろに知ったが、顧問契約のたぐいは結んでいません」と釈明。席上、アルビアン関係者から青少年の健全育成への協力を依頼され「青少年問題は私のライフワークなので、協力はさせていただきます、という話はした」という。

 愛知県警は、事実上経営破たん状態に陥っているアルビアンに対する強制捜査に向け、今週中にも警視庁など関係警察本部と協議、出資法違反などの疑いで詰めの捜査を急ぐ。

 関係者によると、アルビアンが出資を呼び掛けた事業は、ザクロ飲料の販売スタンドのほか、美容・健康せっけんや、排ガス減少装置、「高機能水」と呼ばれる水の販売など。同社は、国際サッカー連盟に無許可でW杯優勝トロフィーに似せ、青磁器や白磁器製と銘打った「W杯型トロフィー」をつくり、パンフレットで紹介、ほかの商品とセット販売していたという。

 同社は出資者勧誘の際「300万円投資すれば、3カ月後から毎月40万円の配当が得られる」と、商品の売り上げに関係なく配当を約束した例もあった。

 愛知県警は、アルビアン側が一連の事業で配当を確約して資金を集めたことが出資法違反(預かり金の禁止)に当たる疑いが強いとみている。

 ◆釜本邦茂氏の話 昨年4月、アルビアンの「サッカーのW杯を成功させるため」のイベントへ出席して初めて会長らと会った。健康飲料を販売している会社という認識で、会社の実態は全く知らなかった。知っていれば協力はしなかった。私が出席したことによって「釜本さんも出ているから」と信じてしまった人がいるとすれば、大変申し訳ないと思う。

http://www.nikkansports.com/news/society/p-so-tp0-020506-09.html

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