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2002年05月02日(木) 20時34分
業務上横領：福井県交通安全協会で元県警厚生課長が２億円着服（毎日新聞）社団法人福井県交通安全協会（川崎巌会長）の収入証紙販売など収益事業積立金のうち２億３０００万円余りが使途不明となり、会計を担当していた前総務課長（６６）で元県警厚生課長（事務職）が着服を認めたため、同協会が４月２５日付で懲戒免職にしていたことが２日分かった。前課長は商品先物取引に充てるため私的に流用していたらしい。同協会は同日、臨時の理事会を開き、業務上横領の疑いで近く告訴することを決め、県警は捜査を始める。 同協会によると、前課長は９５年３月に県警を退職、同協会に翌月再就職し、９６年４月から課長を務めていた。今年６月に定年退職予定だったため、引き継ぎを兼ねた決算業務で今年２月ごろ発覚。内部調査で着服を認めたという。前課長は県警在職中の９４年ごろから商品先物取引をし、９６年から昨年１２月までの間、１回につき数十万円から１００万円程度を着服。被害総額は２億３０００万円を超え、積立金の大半にあたるという。 積立金は、銀行や信用金庫など複数の金融機関に預貯金していた。通帳や印鑑は前課長が１人で管理していたらしい。年１回、下部組織の地区安全協会の幹部が監査を行っていたが、着服には気付かなかったという。 【川口裕之】 ［毎日新聞５月２日］ ( 2002-05-02-20:34 ) http://www.mainichi.co.jp/news/flash/shakai/20020503k0000m040063000c.html |