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2002年04月26日(金) 07時41分

[訴訟]“中古ソフト販売は合法”——最高裁で判決下るBCN

 中古ソフトの販売は合法!——。最高裁判所は、プレステ2などテレビゲームソフトの中古販売は合法との判決を4月25日に下した。同裁判は、中古販売を手掛ける販売店協会「テレビゲームソフトウェア流通協会」が中心となり、ゲームソフトメーカーやコンピュータソフトウェア著作権協会を相手に、中古販売が合法かどうか争っていた。

 判決のポイントは、「公衆に提示することを目的としない」ソフトは、中古販売ができることにある。つまり、映画など、多くの視聴者に向けて上映することで収益を得るタイプのソフトは、中古販売ができない。だが、そうでない家庭用のソフトは、中古販売ができるというものだ。

 多くの視聴者に向けた映画などのコンテンツは、配信する権利=頒布権(はんぷけん)を権利者(制作者など)が専有する。だが、家庭内で個人が楽しむソフトは、販売した時点で頒布権が消尽(しょうじん)=消滅すると判断した。

 この解釈を、たとえば、家庭用DVDソフトや音楽CD、パソコン用ゲーム、ビジネスソフトなどにも、当てはめて考えることができる。テレビゲームソフトウェア流通協会では、「今回は、ゲームソフトに対する判決である。だが、他の家庭で個人が楽しむソフトの中古販売にも当てはめられる。他の家庭用ソフトの中古販売に影響を与えるのは必至」と話す。

 一方、コンピュータソフトウェア著作権協会では、「家庭用DVDや音楽CD、パソコン用ソフトの販売(譲渡)後の頒布権が認められないのは非常に残念。そんなことでは、日本のソフト産業が衰退する。時代にそぐわない法律は改正すべき」と訴える。

 テレビゲームソフトウェア流通協会は、「消費者保護の観点からみて、メーカが頒布権を振りかざして、自由な流通を阻害するのは間違い。逆に市場を萎縮させる」と反論する。最高裁の判決は、同流通協会の主張を全面的に支持したものだ。

テレビゲームソフトウェア流通協会
コンピュータソフトウェア著作権協会

[論説、業界動向、人物紹介、ユーザー企業紹介など下記Weekly Menuに掲載]
http://www.computernews.com/ (BCN)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020426-00000010-bcn-sci

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