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2002年04月26日(金) 09時39分

雪印食品、詐欺容疑で本格捜査 兵庫県警など朝日新聞

 雪印食品(本社・東京)による偽装牛肉事件で、兵庫県警と警視庁、埼玉県警、北海道警の合同捜査本部は、牛海綿状脳症(BSE)対策で国産牛肉を買い取る国の助成制度を悪用し、業界団体から約1億9600万円をだまし取った詐欺容疑で、5月前半にも事件当時の同社幹部社員ら十数人の刑事責任追及に向け本格捜査に入る。

 対象は、事件当時の本社ミート営業調達部長や同部課長、デリカハム・ミート事業本部長付部長、関西、関東の両ミートセンター長=いずれも懲戒解雇=らのほか、制度の悪用が目的と知りながら偽装工作に加わった社外の関係者ら。

 調べでは、前ミート営業調達部長らは、BSE対策の国の助成制度を悪用することを計画。同部と関東ミートセンター(埼玉県春日部市)、および関西ミートセンター(兵庫県伊丹市)が、買い取り対象にならない輸入牛肉計約30トンを、兵庫県、千葉県、北海道の倉庫などで国産牛肉に偽装。昨年11月、業界団体の「日本ハム・ソーセージ工業協同組合」(東京)に同社が保有する国産肉とともに買い取りを申請し、代金の一部として約1億9600万円をだまし取った疑い。

 合同捜査本部の任意の調べに対し、前関西ミートセンター長らは「牛肉の在庫の増加を恐れ、在庫量を減らすために偽装した」などと説明しているという。

 雪印食品は26日に臨時株主総会を開き、30日付で会社を解散することを決める予定だ。

 合同捜査本部は、偽装牛肉事件が原因で会社が消滅する事態になった点も考慮しながら、工作に深くかかわった数人に対する本格捜査で強制捜査に踏み切るか、任意捜査で送検するかを慎重に検討する方針だ。(07:32)

http://www.asahi.com/national/update/0426/004.html

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