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2002年04月26日(金) 08時51分

ネットアイドル、写真無断掲載ダメ…大阪地裁で和解読売新聞

 ホームページ(HP)に写真を公開するなどしてアピールする「ネットアイドル」として、アダルト雑誌に自分のHPから写真やアドレスを無断転載された大阪府内の20歳代の女性が、発行元の「ぶんか社」(東京)に名誉棄損などによる慰謝料200万円と謝罪広告を求めた訴訟で、同社が100万円を支払ったうえ謝罪広告を掲載する「女性側勝訴」の内容の和解が大阪地裁で成立したことが25日、わかった。

 ネットアイドルを巡っては、この女性のように意思に反して悪用されるなどのトラブルが相次いでおり、ネット上のプライバシー保護の難しさを改めて示す訴訟結果となった。

 訴状などによると、女性は、友人らとの交流のために自分の写真やプロフィル、身辺雑記などを載せているHPを運営していた。

 ところが昨年7月、同社発行の雑誌「増刊ペントハウスジャパン」の特集記事「口説ける?ネットアイドル名鑑」の中でネットアイドルとして紹介され、HPのアドレスと写真が掲載されているのに弟が気付き、無断転載がわかった。

 その後、女性にわいせつな内容のメールが殺到。周囲の男性からも「口説いてもいいの」などと言われ、HPに自分のヌード写真を載せていると誤解されるなどした。

 このため、女性はHPを閉鎖し、「肖像権を侵害されたうえ、精神的な苦痛を受けた」として昨年9月に提訴した。これに対し、同社側は「掲載が不名誉になるとはいえず、掲載承諾を求めるメールも送った」と、いったんは反論。

 しかし、編集担当者が、メールへの返事がなければ承諾と勝手に見なしていたことがわかり、今月16日、和解決着した。

 同社は5月発行の同誌で「名誉を棄損するような事態を招いた非を認め、謹んで謝罪します」との広告を掲載する。

 原告側代理人の弁護士は「女性はネットアイドルになるつもりはなく、掲載に気付かない事態もあり得た。今回の訴訟は、HPの開設が常に個人情報の悪用の危険性をはらんでいることを示しているが、防ぐ手だては事実上、ないに等しい」と指摘している。

 ネットアイドルをめぐっては、ファンが身元を調べて自宅に押し掛けたり、住所をネット上に流したりするトラブルも起きている。その一方で、アクセスを増やすため、自分のヌード写真を掲載する女性も現れるなどしている。

 ぶんか社の話「担当者が不在で対応できない」(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020426-00000301-yom-soci

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