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2002年04月22日(月) 14時31分

<大阪高検>公安部長を詐欺容疑などで逮捕 暴力団関係の2人も毎日新聞

 大阪地検特捜部は22日、神戸市内のマンションに住んでいるように装い、税金の軽減措置を受けたとして大阪高検公安部長、三井環容疑者(57)を詐欺と電磁的公正証書原本不実記録・同供用、公務員職権乱用の疑いで逮捕した。三井容疑者は容疑を否認しているという。暴力団関係者2人も、詐欺などで共謀した疑いで逮捕した。逮捕された暴力団関係者は神戸市中央区、会社役員、渡真利(とまり)忠光(40)、同市須磨区、同、田中徹(57)の2容疑者。2容疑者は「三井容疑者に指示された」と容疑を認めているという。現職検事の逮捕は極めて異例。三井容疑者は逮捕される直前、同日付で公安部長から総務部付に異動された。法務・検察当局は三井容疑者を懲戒免職にする方針。

 三井容疑者が購入したマンションは以前、今回逮捕された暴力団組員の組事務所として使われていたという。三井容疑者は暴力団関係者を庁舎に呼んで面談。頻繁に酒食の接待を受けたり、現金を供与されていたとの情報もあり、地検は調べを進める。

 調べでは、三井容疑者は1651万円で購入した神戸市中央区のマンションについて所有権移転に伴う登録免許税の軽減措置を受けようと企て、暴力団関係者らと共謀して昨年7月、実際には同マンションに住んでいないのに中央区役所に虚偽の転入届を提出。翌8月、同マンションに居住していると装い、軽減措置の適用を申請し、減額分約48万円を受けるための証明書を詐取した疑い。

 また、三井容疑者は同時に、元の名義人にこのマンションを2000万円で買い戻させるよう暴力団関係者を通じて交渉。この交渉に利用するため、職務に関係がないのに部下を通じて暴力団関係者の前科調書を交付させ、職権を乱用した疑い。

 三井容疑者は72年4月に任官し、高松地検の検事に。その後、京都、長崎、神戸などの検事を務め、99年7月から大阪高検公安部長。検察が調査活動費を飲食費などに流用していると一部週刊誌で報道された問題で、検察内部で情報源ではないかとのうわさが出ていた。

 大阪地検の小林敬・次席検事は「国民の検察に対する信頼を失墜する行為だ。今後、徹底した捜査で真相を明らかにしたい」とコメントした。 【一色昭宏、前田幹夫】

 東條伸一郎・大阪高検検事長の話 当庁の幹部検察官が暴力団が絡む事件で逮捕されたことは、誠に遺憾なことで、国民の皆さんに深くおわびします。

【ことば】 登録免許税

 不動産にかかる登録免許税は、土地や建物などを購入して登記する際に課税される。建物の場合、所有権を移転登記する場合には不動産価格の5%、新築物件を購入して保存登記する場合は0・6%納税しなければならないが、自分で住む住宅の場合はそれぞれ0・3%と0・15%にする軽減措置がある。住んでいなければ、軽減措置の対象にならない。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020422-00001078-mai-soci

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