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2002年04月22日(月) 22時49分

大阪高検公安部長を逮捕 詐欺などの容疑 大阪地検朝日新聞

 大阪地検特捜部は22日、現職検事で大阪高検公安部長の三井環(たまき)容疑者(57)を、マンション購入の登録免許税をめぐる詐欺や公務員職権乱用などの疑いで逮捕し、兵庫県西宮市の自宅や大阪高検の公安部長室を捜索した。法務・検察当局は逮捕に先立ち、三井容疑者の部長職を解いた。また、神戸市の山口組系暴力団組長亀谷直人容疑者(55)ら3人を共犯の疑いで逮捕した。検察幹部の刑事事件での逮捕は、戦後の検察史上でも異例だ。

 調べによると、三井前部長は、亀谷容疑者の組事務所として使われていた神戸市中央区のマンションが神戸地裁の競売に出されたのを、昨年落札した。しかし実際には住んでいないのに、所有権移転登記に伴う登録免許税の税率の軽減を受けようと計画。同7月、虚偽の転入届を神戸市中央区役所に提出して住民基本台帳に記録させ、同8月、住宅用家屋証明書を同区役所からだまし取った疑い。亀谷容疑者らはその共犯の疑い。

 周辺の住民によると、亀谷容疑者は前部長が落札した後も今年初めまで住み続けていた。

 三井前部長はだまし取った証明書を使って、47万5400円の税軽減を受けた。

 さらに、三井前部長はこのマンションを1651万円で買ったのに、亀谷容疑者に2000万円で買い取らせようとした。交渉が難航していた01年11月、交渉を有利にするため、職務上必要がないのに大阪高検の公安事務課長に対し、亀谷容疑者の代理人を務めていた組員の渡真利忠光容疑者(40)=詐欺などの共犯の疑いで逮捕=の前科調書を持ってこさせた疑い。

 調べに対し、三井前部長は「住むつもりだった」「いずれ弁護士事務所として使うつもりだった」などと供述しているという。

 三井前部長の口座には同マンションの取得後、亀谷容疑者側から現金数十万円が振り込まれた。特捜部は、本来は前部長が払うべき登録免許税や登記費用ではないかとみて調べる。

 また、前部長は昨年2月以降、大阪高検の公安部長室で、渡真利容疑者と数回、会っていた。神戸市のクラブでも複数回、接待を受けていたこともわかった。

 三井前部長はこのマンション以外にも競売で手に入れたマンションを他人に貸して賃料収入を得た疑いがあり、公務員倫理法の報告義務に違反する疑いがあるという。(13:36)

http://www.asahi.com/national/update/0422/016.html

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