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2002年04月22日(月) 18時01分

<ヤミ金融>古物取引隠れミノ 出資法適用逃がれ 金利週25%毎日新聞

 新幹線の回数券や商品券などを売買したように見せかけて客に金を貸す「買い取り金融」が福岡市を中心に全国に広がっている。貸金業ではなく古物取引業の形をとっているため、法定金利(年利29・2%以下)を定めた出資法の適用を逃れられるのがミソ。1週間で25%の金利を取られたケースもあった。金融業に詳しい弁護士らは「実態は明らかな違法金融」と警戒を強めている。

 被害は昨年春ごろから出始めている。福岡市内の男性は昨年2月、「生活支援」などの広告を見て業者を訪ねた。業者は融資の話はせずに博多—新大阪間の新幹線の回数券3枚、3万7500円分の購入を申し込ませた。業者は「納品書」と書いた書類を渡し、指定した店に行き換金するように指示。男性は店で金利分7500円を差し引かれた3万円を受け取った。業者への回数券代金の支払い、つまり返済日は1週間後だった。

 商品券を伴うケースもある。今年1月、福岡市内の女性は市内の別の業者から1枚1000円のハム商品券100枚、計10万円分を渡された。指定された店で換金、金利を差し引いた9万円を受け取った。

 業者の一人は「商品券の売却と換金は別。貸し金ではない。古物業の登録もしており正規の取引」と主張している。

 全国クレジット・サラ金問題対策協議会(東京)によると「買い取り金融」は多重債務を背負い資金繰りに困った人を狙ったケースが目立つ。融資は少額だが、高金利が特徴で自己破産に追い込まれる人もいるという。

 同協議会の宇都宮健児弁護士は「高額なローンを組ませて物品を買わせ売却させる業者もあり、被害は深刻」と指摘。金融問題に詳しい福岡市の松尾重信弁護士は「あくまで古物取引を装った違法な金融業の隠れミノ。実質的な貸し金業と証明すれば裁判でも違法性は認められる」と話す。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020422-00001076-mai-soci

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