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2002年04月19日(金) 00時00分

「ワン切り」業者ら逮捕 携帯で有料わいせつ音声 24時間無差別に電話 東京新聞

 携帯電話を一瞬鳴らして切り、着信記録に表示された電話番号に折り返しかけてきた相手にわいせつな音声を聞かせていたとして、警視庁保安課とハイテク犯罪対策総合センターなどは十九日までに、東京都内の業者三人をわいせつ物陳列容疑で逮捕した。この電話はいわゆる「ワン切り」と呼ばれて社会問題化しており、摘発は全国で初めてとみられる。

 逮捕されたのは東京都目黒区三田一、ツーショットダイヤル経営鈴木康雄(33)、新宿区西新宿七、情報提供会社「イートレンドシステムズ」社長田中正美(26)、品川区八潮五、金融会社社員斉藤勝秋(45)の三容疑者。

 調べでは、鈴木容疑者らは今年二月から四月にかけ、田中容疑者の自宅に設置した電話回線と録音再生機を使用して不特定多数の携帯電話に「ワン切り」電話をかけ、着信記録番号にかけてきた東京、神奈川在住の男女五人にわいせつな女性の声などを録音したテープを聞かせた疑い。

 鈴木容疑者らは昨年六月、田中容疑者宅に会社を設立。一度に百万人の携帯電話、百五十万人の電子メールに通信できる専用の機械を使い、二十四時間、無差別に電話をかけていたとみられる。ワン切りの時間は〇・三秒で、折り返しかけてきた相手には最初に五分間、サービス内容と料金説明の案内が流れ、その後は有料になる仕組みだった。今年二月の一カ月間だけで五千九百万円を稼いでいたとみられ、田中容疑者は調べに対し、「回収率は三割だった。意外にもうかるので続けた」などと供述している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20020419/eve_____sya_____001.shtml

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