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2002年04月18日(木) 11時43分

密造軽油販売し1億円脱税、石油販売会社や工場を捜索読売新聞

 東京都内で厳しくなった不正軽油の取り締まりを逃れるために、都内の石油製品販売会社が千葉の廃油処理業者などに密造を委託していたとして、東京都と千葉県は18日午前、販売会社や密造工場など10か所を地方税法違反(脱税)容疑で捜索した。同社は密造軽油を関東地区の運送業者に幅広く販売し、一昨年1月から約2年間に、軽油引取税を少なくとも約1億円脱税していたとみられ、両都県は刑事告発に向けて調べを急いでいる。

 捜索を受けたのは、東京都北区の石油製品販売「ロードラインオイルサービス」(郡司延博社長)の本社と、千葉県八街市にある廃油処理業者の密造工場、横浜市の廃油処理会社や工場など。

 都主税局などによると、ロード社は昨年1月から9月にかけて、千葉の廃油処理業者に委託し、灯油と重油を、軽油と同じ色にする化学処理を行って混ぜ、不正軽油1018キロ・リットルを密造、3267万円の軽油引取税を脱税した疑い。

 密造された軽油は少なくとも約3000キロ・リットルに上り、脱税額は1億円を超えるとみられている。密造軽油は都内のほか、神奈川、千葉、栃木などの運送業者に安値で販売されていた。

 不正軽油は巨額脱税の温床となる上、使用すると大量の黒煙を出す。このため石原都知事の提唱で、都内では不正軽油の集中摘発が行われており、都主税局では、ロード社は都内で厳しくなった監視の目を逃れるために千葉の業者に密造を委託したとみている。同社は偽名を使って、密造の委託や料金を支払う偽装工作も行っていた。

 軽油引取税は、販売段階で1リットル当たり32円10銭が、地方税として課税される。石油製品の輸入が自由化された1996年から、悪質業者による巧妙な脱税が全国で横行、その規模は数百億円に及ぶとみられている。

          ◇

 八街市の密造工場には午前9時すぎ、都職員6人が捜索に入った。報道陣が見守る中、事務所内で従業員から事情を聞いたり、タンクからサンプルを採取するなどした。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020418-00000403-yom-soci

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