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2002年04月12日(金) 11時23分

「カードで即融資」悪用の貸金業者3人に逮捕状 大阪朝日新聞

 「カードで即融資」をうたい文句に、高金利で金を融資する一方、顧客のクレジットカードを使って実際には購入していない商品の代金をカード会社に振り込ませたなどとして、大阪府警生活経済課と阿倍野署などは12日、貸金業者「アシスト」(本社・東京都港区)取締役で実質経営者(46)ら3人について、電子計算機使用詐欺と出資法違反(高金利の禁止)容疑で逮捕状を取った。クレジットカードを悪用した高利貸業者の摘発は全国初という。府警は、被害総額が1億円以上にのぼるとみて、実態解明を進める。

 ほかに逮捕状を取ったのは、同社大阪支店長(74)と同社従業員(41)。府警は同日、同社の本社や大阪支店など10カ所を同容疑で家宅捜索した。

 調べによると、3人は昨年10月上旬、大阪支店を訪れた兵庫県川西市の会社員男性(37)に7万円を融資する代わりに、会社員が自分のクレジットカードを使ってセカンドバッグを10万円で購入したように偽装。支店のカード読み取り機を通して架空の売り上げ情報を送り、カード会社から手数料を差し引いた9万5000円を振り込ませてだまし取った疑いが持たれている。

 融資した7万円との差額2万5000円は、法定金利の20倍近い高利だった。府警は、こうした手口で、カード会社9社から総額約6900万円を詐取したとみている。

 会社員も「架空の取引だと知っていた」と話しており、府警は近く電子計算機使用詐欺容疑で書類送検する方針。

 実質経営者らは昨年6月ごろから、東京、大阪など4都府県の7営業所で営業。スポーツ新聞の広告やチラシなどで「カードでお金貸します」などと宣伝し、多重債務者や資金繰りが苦しい経営者らに融資を繰り返していたという。(11:22)

http://www.asahi.com/national/update/0412/010.html

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