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2002年04月11日(木) 13時50分
＜著作権＞引用の出所明示なく侵害 作家の控訴を棄却 東京高裁（毎日新聞）ノンフィクション作家、最相（さいしょう）葉月さんの「絶対音感」に台本の一部を無断で使用されたとして、翻訳家の橋本邦彦さんが損害賠償を求めた訴訟で、東京高裁（山下和明裁判長）は１１日、最相さんと出版元の小学館に１００万円の支払いを命じた１審を支持し、最相さん側の控訴を棄却した。問題になったのは、米国の作曲家の故レナード・バーンスタイン氏が書いた音楽劇台本の日本語訳。一部が約３ページにわたって引用された。 １審の東京地裁は、引用自体を「翻訳者の許諾を得ずに掲載できる範囲を超えている」と認定したが、山下裁判長は「分量や目的から見て、引用は正当な範囲内」と述べ、この点では最相さん側の主張を認めた。 しかし、出所を明示しなかったことが著作権の侵害に当たるとし「翻訳者が誰かを調べなかった過失もあり、１００万円の賠償が適正」と結論付けた。 【清水健二】（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020411-00001071-mai-soci |