悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録

2002年04月02日(火) 00時00分

「100匹、処分されちゃう」犬も食わぬウソメール毎日新聞

 「知り合いのペットショップが倒産しました。100匹の犬が保健所で処分されます。助けてください」——。先月中旬以降、こんな内容の携帯電話メールが飛び交っている。だが、内容は真っ赤なうそ。メールを信じて「犬を引き取りたい」とわざわざ保健所や動物愛護センターまで足を運んだ人もいるという。他人の善意を信じた人の問い合わせを受ける保健所なども「一体誰が?」と困惑気味だ。

 メールはいずれも「ペットショップでアルバイトをしている知人から聞いた話」として始まり、「100匹の犬が近く、保健所で処分される」というところまでは同じ。連絡先のメールアドレスが書かれているものや、犬種まで書かれたものもある。ただ、ペットショップの場所は▽名古屋市▽愛知県春日井市▽千葉県——などさまざま。また、携帯メールを読んだ人がこの情報を信じて電子掲示板上に書き込む例も多く、騒ぎは大きくなった。

 名古屋市の動物愛護センターによると、3月26日に和歌山県や滋賀県から電話で「犬が処分されるそうだが引き取りたい」という問い合わせがあった。さらに2、3日後には2人の女性が犬を引き取りに直接、センターにまでやってきたといい、問い合わせは10件を超えている。センターは「4月1日が処分日と聞いた人もいるそうだ。100匹もの犬を処分することはあり得ない、と説明した」と話す。同市獣医務課は「100匹もの犬を所有しているショップそのものが存在しない」とうわさを全面否定。

 迷惑メールなどを収集しているインターネットサイトによると「100匹の犬が……」のメールは98年にも流れたことがあるといい、当時は関東近郊が"震源地"だったらしい。地名だけを変えて再び流れたようだ。同センターは「調査したが、そんな事実はなかった。人の善意につけ込む悪質ないたずらだ」と話している。

(Mainichi Shimbun)

http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/archive/200204/02-2.html

この記事に対するコメント/追加情報を見る

ニュース記事一覧に戻る

トップページ