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2002年03月27日(水) 16時07分

八葉グループ名誉会長、予期した破たん会員に隠す読売新聞

 健康食品販売会社「全国八葉(はちよう)物流」(本社・沖縄県北谷(ちゃたん)町、今年1月に破産宣告)など八葉グループの出資法違反事件で、実質的経営者だった田所収・グループ名誉会長(68)が昨年7月ごろ、「近くシステムの維持が難しくなる」などと幹部会議で語っていたことが27日、明らかになった。田所名誉会長は同年9月には「(グループは)永遠に盤石」と会員らに説明しており、警視庁生活経済課では、田所名誉会長が昨年夏にすでに破たんを予期しながら、会員には実態を隠していたとみて調べている。

 関係者によると、田所名誉会長は昨年7月ごろの幹部会議などで「近いうちに必ずマスコミ攻勢にさらされ、システムの維持が困難になる。会員を獲得できなくてもシステムを維持できるよう、資金を集めておくべきだ」などと発言したという。

 この方針に沿った形で、社内では新たな資金獲得作戦が検討され、同11月の幹部研修会で、新商品開発を名目にした「協賛金」構想のもと、「1口500万円、配当なし」のうたい文句で2か月間に600億円集める目標が設定された。従来、グループが集めていた出資金だと、会員に配当を回さなければならなかったが、「協賛金」はそのまま会社資金に充当できるとされた。

 しかし、配当がないことで、会員からは理解が得られず、集まった協賛金は約6億円だけ。資金繰りが一層厳しくなったグループは、その後、なりふり構わぬ新規会員獲得キャンペーンを展開したが、新規会員への配当が負担となり、破たんを早めたとみられる。

 破たんを予期して資金集めに躍起になっていた一方で、田所名誉会長は同年9月、横浜アリーナで開かれた同グループ2周年記念式典では、全国の会員約8000人を前に「いつまでも経済革命をやっていけるシステム。しっかりしているので、八葉は永遠に盤石です」などと、経営の堅調さを誇っていたという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020327-00000207-yom-soci

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