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2002年03月24日(日) 03時30分

<出資法違反>「全国八葉物流」強制捜査へ 警視庁毎日新聞

 栄養補助食品の販売事業への投資を呼び掛け破たんした食品販売会社「全国八葉(はちよう)物流」(本社・沖縄県北谷(ちゃたん)町)について、警視庁と沖縄県警などは23日までに、「1年で投資金が倍になる」などと配当を約束して出資させたとして出資法違反(預かり金の禁止)容疑で強制捜査することを決めた。25日にも東京都港区の本部ビルなどを家宅捜索する。警視庁などは当初から破たんすることを承知して投資を募ったとみて、詐欺容疑での立件も視野に捜査を進める。

 同社は、食品開発やイベント企画など7社で構成する八葉グループ(田所収名誉会長)の中核で、99年9月以降、約4万8600人の会員から計約1500億円を集めたとされる。立件されれば悪質商法事件としては約2025億円を集めた豊田商事事件に次ぐ規模。今年1月の破産宣告時の被害額は約495億円に上るという。

 関係者によると、同社はハチの巣やカニの殻のエキスから製造した栄養補助食品の代行販売で「必ず配当する」などとうたって、会員を出資額に応じて「販社」や「特約店」など数段階にランク分け。約150万円出資の「代理店」コースでは月2回12万円ずつの配当があると宣伝するなど、ほとんどのコースで1年間に投資額の2倍近い配当を約束し、会員を募っていた。

 また、他に会員を獲得すれば5万〜30万円程度の紹介料も支払うシステムで、口コミで会員を増やしたという。

 99年の事業開始以来、配当を払い続けていたが、昨年12月29日になってストップ。1月28日に東京地裁に自己破産を申請し、翌日破産宣告を受けた。会社側によると、投資額以上の配当を得られていない会員は約4万人いて、破産宣告時の資産は約81億円という。

 警視庁などは、同社が新規会員の投資を配当に回す「自転車操業」状態を続け、昨年12月になって配当できなくなり破たんに追い込まれたとみている。

 25都道府県で被害対策弁護団が結成されており、詐欺罪での刑事告訴や損害賠償請求訴訟が検討されている。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020324-00000116-mai-soci

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