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2002年03月23日(土) 00時00分
八葉物流、ホテル投資計画も破綻で被害沖縄のリゾートホテル建設で１６億集める（ZAKZAK）健康食品のマルチ商法を装い、会員から多額の金を集めて破産した「全国八葉物流」系列の不動産会社が、高額の配当金を約束して沖縄県でリゾートホテル建設への投資を募り、計画の破たんで被害が発生していることが２３日、関係者の話で分かった。「１口５００万円出せば２年後に７２０万円の配当が得られる」をうたい文句に１６億円程度を集めたとみられるが、健康食品販売と同様に昨年末以降は配当金の支払いがストップしている。 警視庁生活経済課は週明けに出資法違反の疑いで強制捜査に着手、グループの実態解明を進める。 関係者によると、この会社は「八葉開発」（沖縄県北谷町）。昨年４月ごろ、沖縄県宜野湾市の海岸近くの土地約７０００平方メートルを約９億円で取得。１５階建てのホテルと老人ホームの建設を計画し、沖縄県に温泉掘削許可も申請した。 ２０００年秋ごろから「オーナー会員」の募集を始め、１口５００万円を投資した場合、２年間にわたり毎月３０万円、計７２０万円の配当が得られ、ホテル完成後は割引で利用できる特典が付いていた。 １口３０００万円、５０００万円などのコースもあったが、投資した会員の大半は５００万円のコースで、計約３２０口の出資を集めた。 八葉開発の元社長は「経理は八葉グループの田所収名誉会長だけが把握していたため、配当ができなくなった理由や現在の資産状況などは分からない」と話している。 集めた資金のうち５億円程度は全国八葉物流の健康食品販売システムへの投資に回されたとしており、同社の破産で約１億円が焦げ付いたという。 ホテルへの投資は、健康食品販売で多額の配当を得た会員を中心に募っており、グループ関係者は「金を再投資させることで破たんを先延ばしにしようとしていたのではないか」と指摘している。 ZAKZAK 2002/03/23 |