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2002年03月22日(金) 00時00分

「金が1年で2倍」の八葉物流、強制捜査警視庁、出資法違反でZAKZAK

 「出資金が1年で2倍になる」とのセールストークで、全国の会員約4万人から約1500億円以上を集め、495億円の債務を抱えて破産宣告を受けた健康食品販売会社「全国八葉(はちよう)物流」(沖縄県北谷町)に対し、警視庁は22日までに、出資法違反(預かり金の禁止)の容疑が固まったとして、週明けにも強制捜査に乗り出す方針を固めた。さらに、破たんの危険を知りながら配当を約束して集金していた詐欺容疑での立件も視野に入れている。

 関係者によると、全国八葉物流は7社から成る「八葉グループ」の中核会社で、平成11年9月に創業。「カニ王」「スリムクイーン」など健康食品(定価2万5000〜2万8000円)を販売。その際、「会社が会員に代わって商品を販売し、利益の一部を会員に還元する」と会員を募った。

 同社の基本システムは、顧客が約160万円で商品60点を購入し「代理店」となり、八葉に商品販売を委託。八葉は委託された商品を販売し、代理店(顧客)は1年後に売上利益計約300万円を手にできる−というもの。

 顧客は商品の購入数に応じ、少ない順に「会員」「特約店」「代理店」「販社」「統括販社」などとランクづけされ、新規会員を紹介すると、八葉から「紹介料」が支払われるほか、販売額の一部が上部組織に流れるという「マルチ商法」のシステムを取っていた。会員の多くは中高年女性で年金生活者も多い。

 警視庁では八葉側と会員らのトラブルについて情報収集していたが、八葉が「必ずもうかる」などと利益を確約し、会員から出資を募っていたことが出資法違反に当たると判断。

 また、事実上、商品の販路を持たずに「1年で2倍−」といった商法自体が詐欺的商法の疑いが強いとみている。

 全国八葉物流は昨年12月、「お年玉キャンペーン」として約150億円を集めたとされるが、同月末、「ビジネス継続が困難な状況になった」として配当が滞り、多くの会員らとトラブルに発展。今年1月末には役員が準自己破産を申し立てて受理され、破産宣告を受けた。全国25都道府県で被害対策弁護団が結成されている。

ZAKZAK 2002/03/22

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2002_03/3t2002032213.html

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