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2002年03月16日(土) 02時21分

「丸紅畜産」輸入鶏肉を国産に偽装 公取委立ち入り検査朝日新聞

 総合商社・丸紅の子会社で畜産業界大手の「丸紅畜産」(東京都)が、取引先の会社を利用して輸入鶏肉を国産と偽って販売していたとして、公正取引委員会は15日までに、丸紅畜産の仙台営業所(宮城県利府町)と、偽装に協力した同県石巻市の食肉卸会社「杉山商店」の2カ所を景品表示法違反(不当表示)容疑で立ち入り検査した。

 食肉偽装が食品部門で総合商社屈指とされる丸紅系の企業でも明るみに出たことは、偽装が業界内で恒常化していた疑惑をさらに強めそうだ。

 関係者によると、丸紅畜産はブラジル産の冷凍鶏肉を取引先の杉山商店に販売。同社は解凍して包装し直す際、丸紅畜産の国産ブランド「ネッカチキン」と記した袋に詰め替えていた。これらを丸紅畜産が再び買い取り、販売していたという。

 偽装は牛海綿状脳症(BSE)問題で鶏肉の需要が増える前からしており、99年〜01年の毎年末、5〜8トンずつ偽装鶏肉を販売したらしい。

 同社によると、仙台営業所長(44)が、12月は需要が増えるため欠品対策として行ったといい、偽装鶏肉は仙台市内の複数のスーパーなどに出荷されていた。

 公取委は、袋の詰め替えは丸紅畜産が指示、杉山商店は見返りとして加工手数料を受け取っていたとみている。農水省も日本農林規格法(JAS法)違反の疑いで近く立ち入り検査する方針。

 西園仁社長は15日夜、本社で記者会見し、「偽装についてはまったく知らなかった」と弁明した。その上で、本社側の関与や99年以前の偽装については「なお調査する」と述べるにとどまり、「可能性を否定しないのか」という質問には「はい」と答えた。

 丸紅畜産は丸紅がほぼ全額出資する子会社で、宮城、鹿児島、岡山県などにブロイラー生産拠点を持ち、鶏肉のほか牛肉や豚肉も扱っている。ブロイラーの生産量は年間2600万羽で、業界5位。同社は10カ所の全営業所で鶏肉の加工を取りやめた。

(00:10)

http://www.asahi.com/national/update/0315/036.html

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