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2002年03月06日(水) 03時07分

ジー・コスモス、家宅捜索へ 出資法違反容疑朝日新聞

 通信販売広告事業への投資名目などで会員から総額400億円以上を集めたとされる広告代理会社「ジー・コスモス・ジャパン」(本社・東京)の投資トラブルで、同社がフィリピンのグループ会社の社債を会員に販売する際、証券取引法で義務づけられた国への届け出をしていなかったことがわかった。社債は、出資金の払い戻しを遅らせるためにも利用していた疑いがある。警視庁は出資金や社債を元本保証して集めたとして、6日朝から、同社などを出資法違反(預かり金の禁止)容疑で家宅捜索する。

 被害者は主婦や会社員が中心で、約8000万円を出資しながら、払い戻しを受けていない人もいる。ジー・コスモス・ジャパンの内部資料によると、少なくとも会員7000人から預かった約200億円の払い戻しに応じられておらず、経営が破たんすれば、出資金の大半が戻らない可能性がある。

 同社資料と関係者によると、同社は通信販売広告事業での投資勧誘を中止した昨年8月以降、フィリピンの銀行買収資金に充てるとして、同国の「ジー・コスモス・フィリピン」の3年ものの社債を年利13〜18%で販売した。

 通販広告事業への出資者のうち配当を受け取っていない会員たちに、未払い額分の配当に社債をあてていた。そのさい今年2月以降に配当すると説明。1月末までに、約5千人の約100億円分を社債に転換し、新たに約1500人に約20億円分を売ったという。

 証券取引法では、50人以上に対して総額1億円以上の社債などを募集、売り出す際、財務局への届け出が必要とされているが、同社は所管の関東財務局に届け出をしていなかったという。

 同社元幹部ら複数の社員は「社債の額面部分は社内のパソコンで印刷していた。社債販売の時点で、通販広告事業への出資会員からの払い戻しの要求に応じられなくなっていた。販売は払い戻しを引き延ばすためだった」と話している。警視庁は社債販売についても元本保証をしたことが、出資法違反にあたるとみている。

 同社社長は「ジー・コスモス・フィリピンから社債の販売を頼まれたとき、日本で売っても問題がないかと尋ねたところ、問題がないという答えだったのでそのまま販売した」と話している。(03:07)

http://www.asahi.com/national/update/0306/002.html

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