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2002年03月06日(水) 12時31分
＜ジー・オー＞家宅捜索を開始 ４８０億円集め出資法違反容疑で（毎日新聞）国際的な投資トラブルが表面化した「ジー・オーグループ」（本部・東京都）に関し、警視庁生活経済課は６日午前、グループが会員から通信販売事業への投資名目などに金を集めた行為が、出資法（預かり金の禁止）に違反する疑いが強まったとして、関係先などの家宅捜索を始めた。約５年間で会員らから集めたのは約４８０億円に上るという。警視庁はグループの事業には実体のなかった疑いが強いとみており、今後大型詐欺事件に発展する可能性が高い。捜索は、東京都港区の広告代理会社「ジー・コスモス・ジャパン」のほか、中核企業で持ち株会社の「ジャパンジー・オーグループインターナショナル」や、グループの実質的な主宰者で同社の大神源太名誉会長（３９）の自宅など約４０カ所で行われている。警視庁は、大神名誉会長から任意で事情を聴いている。 調べでは、大神名誉会長らは、日用雑貨の通信販売事業で広告費名目で投資を募ったり、フィリピンのグループ企業の社債の販売などの名目で、９９年１１月ごろから昨年８月ごろまで、年利１２〜１５％の利益を保証するなどとうたって、東京都日野市のパート従業員の女性（５４）ら６人から、計３０６０万円を預かった疑い。配当はほとんど実行されず、日野市の女性の場合は、１３００万円を投資しながら、２５万円しか戻らなかったという。 これまでの調べでは、グループは９７年２月ごろから今年１月までに、さまざまな方法で投資を呼びかけ、約１万２０００人から約４７８億円を集めていた。警視庁は、関係者の証言などから、グループの事業はごく一部が実行されたものの、実際には次々と新たな投資対象を掲げた「自転車操業」状態で、集めた金の大部分は詐欺の被害対象に当たるとみている。 グループは、フィリピンの銀行を買収したと主張し日本国内で預金を集めたり、この銀行の買収資金に充てるとして在比国関連企業の社債を無許可で販売するなどしていた。銀行はその後、取り付け騒ぎを起こし事実上破たんした。（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020306-00001064-mai-soci |