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2002年02月23日(土) 15時10分

<雪印乳業>バター期限改変 過剰在庫で詰め替え再利用毎日新聞

 雪印乳業(本社・東京)が1月まで、品質保持期限の切れた業務用冷凍バターを、先送りした期限を書いた箱に詰め替えたうえで再利用していたことが23日、分かった。北海道の調査では、昨年3月からだけで約11万5000箱(2300トン)が詰め替えられ、うち約3万8000箱(760トン)は既に加工乳などに製品化されていた。同社は23日の会見で、91年以降、期限を無視して再利用していたことも認めた。

 同社によると、書き換えが行われたのはすべて業務用の20キロ詰め無塩冷凍バター。メーカーとして自主的に設定する品質保持期限は当初、「1年半」としていた。しかし、00年の集団食中毒事件の影響で売り上げが落ち在庫が増えたため、昨年3月、新たに製造する冷凍バターの期限を「3年」に延長。同時に「1年半」の期限が切れた在庫バターは、品質が変化していないことを確認したうえ、「検査日から1年間」の期限を新たに設定した。

 古い基準で期限の切れたバターは全国から別海工場(北海道別海町)に運ばれ、作業を実施。しかし、雪印食品の産地偽装事件が表面化した後になって中標津保健所に相談したところ、「好ましくない」と指摘され、1月25日に書き換えをやめたという。

 同社別海工場の岩沢伸次工場長(51)は「ロットごとにすべて開封してカビや包装の破損がないことを確かめ、さらに官能検査、微生物検査、理化学的検査などしてから内部原料として使った。品質的には問題ない」と話している。

 米川雅一・北海道食品衛生課長は「この品質保持期限の延長は法的にも安全性の上でも問題はないが、誤解を招く恐れがあるので書き換えをやめるよう指導した」と話している。

 同社の竹之内英毅常務は、北海道支社で行った記者会見で、91年から期限切れバターを一部、社内で再利用していたことを認めた。この際は、詰め替えはせず、そのまま加工乳などにしていたという。また、竹之内常務は「法的、品質的に問題はない。消費者の誤解を招く恐れがある点は厳粛に受け止めている」と述べた。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020223-00001071-mai-soci

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