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2002年02月18日(月) 20時17分
高齢者宅に電話で家族装い「治療費必要」とだます 橿原市で不審な電話相次ぐ ／奈良（毎日新聞）今月に入り、橿原市内で高齢者宅に電話をかけ、金をだまし取ろうとするケースが相次いでいる。１３日には実際に高齢女性が金を詐取され、橿原署は詐欺事件として捜査を開始。いずれも家族を装って「治療費がほしい」などと要求しており、同署は同一犯の可能性が強いとみて調べている。事件は１３日午後、同市内膳町の無職の女性（７６）方に電話がかかり、男の声で「おれだよ。病気にかかって治療費３８０万必要なんや」などと話した。女性は息子かと思ったが、声が少し違うことを指摘すると、男は「病気で少し声が変わってしまった」などと取り繕い、「友人が家に行くから金を渡して」と要求。女性は同日夜、自宅を訪れた「友人」に３８０万円を手渡したという。翌日、女性が息子に確認し、だまされたと分かった。 女性宅を訪れた男は４０歳くらい。身長約１７０センチでジャンパー姿。がっちりした体格だったという。 このほか、同市内では今月５日ごろから、同様に家族を装って「治療費がほしい」などと要求するケースが５件発生。幸い別人と見破って５件とも事なきを得ているが、同署は「不審な電話に注意を」と呼びかけている。 【最上聡】（毎日新聞） |