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2002年02月17日(日) 07時33分

大玉トマトも偽装 県内の他産地産 八代市の青果卸業者熊本日日新聞

 韓国産ミニトマトを八代産と偽装していた青果物業者を含む八代市の複数の卸業者が、県内の他産地で生産された大玉トマトも正しい産地表示をせず、市場価格が高い八代産などとして出荷していたことが十六日、分かった。県は日本農林規格(JAS)法違反の疑いもあるとみて、調査に乗り出した。

 ミニトマトを偽装した業者によると、少なくとも三年前から、県内他産地の大玉トマトを八代産の箱に詰めて出荷。昨年十月からの今シーズンは週六回、本物の八代産と合わせて一日十〜二十トンを、主に東京方面に出荷した。

 この業者は「山鹿、植木、熊本など県内の約五十戸の契約農家から大玉トマトを集荷し、今も八代産の箱に詰めて出荷している」と話している。

 また、同市内の別の卸業者も鹿本郡や上益城郡内産の大玉トマトを産地を明記せず、自社の商標だけが印刷された箱に入れて出荷している。この業者は韓国産も同じやり方で出荷しており、「他産地のトマトを八代産と勘違いする市場関係者もいるかもしれない。しかるべき機関から指導があれば、改める」と話す。

 また、この業者は「うち以外でも、玉名地方や人吉、鹿児島のトマトが八代経由で産地を明記せずに出荷されている。正確な産地表示がない流通はトマトに限った話ではない」と言っている。

 JAやつしろは、二〇〇一(平成十三)年の出荷分から減農薬栽培を本格導入。大玉、ミニトマトとも「はちべえ」の名称でブランド化を進めている。

 同JAの澤村成昭副組合長は「卸売市場までは産地を表示し、シンボルマークのついた段ボール箱に入っているが、小売店に並ぶ際には他産地との区別ができなくなることもある」として、今後、国や県に対し、消費者にも出荷元がわかるような産地表示の徹底を求める。

http://kumanichi.com/news/local/main/200202/20020217000034.htm

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