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2002年01月28日(月) 00時00分

雪印また詐欺!北海道産を熊本産と偽る内部調査で判明、消費者の怒り爆発ZAKZAK

 雪印、狂牛病騒ぎに絡み、また重大詐欺−。雪印食品(東京・日本橋茅場町)が北海道産牛肉の産地を熊本産と偽ってラベルを張り替え、出荷していたことが28日、明らかになった。同社の内部調査で判明したもので、農水省は同日夕にも、JAS法違反(表示義務)の疑いで同社関西ミートセンターの立ち入り検査に入る。

 豪州産牛肉を国産に偽装した問題に始まり、芋づる式に明らかになる同社の“悪事”。主婦層を中心に消費者の怒りは大爆発、さらに徹底した不買運動に拍車がかかることは必至だ。

 雪印食品によると、関西ミートセンターの担当者が独断で昨年9月21日、北海道産の牛肉三角バラ約20−30キロを熊本産と偽って出荷、販売した。

 北海道で狂牛病(BSE)に感染した牛が確認されたことで、同月22、23日用として準備されていた北海道産と青森産の牛肉三角バラ60本のうち、取引先から「BSEの関係で、北海道産の納品は不可」との指示があったために不正を思い付いた。

 センターの仕入れ担当者ら2人が熊本産のラベルを準備。約10枚を北海道産牛肉に張り、熊本産牛肉として取引先に納品したという。この担当者は豪州産を国産牛肉に偽装した事件にもかかわっていたという。

 同社は28日午後2時半から本社で緊急記者会見。桜田弘巳専務らが「重ね重ねの不祥事におわびの言葉もございません。大変申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げた=写真。

 農水省の渡辺好明事務次官はこの日の記者会見で「牛肉はもとより食品全体の信用を失墜させる由々しき問題。速やかに対応したい」と述べ、農水省は同日夕にも、関西ミートセンター(兵庫県伊丹市)に立ち入り調査を実施する。

 度重なる不祥事に、消費者は「これでは今まで、どこの牛肉を買わされていたのかも分からない」と怒り心頭となっている。

 もはや、多くの小売店の店頭から撤去されている雪印食品の製品だが、消費者感情を損ねた今回の件で、たとえ店頭に並んだとしても、同社製品が売れなくなるのは間違いない。

◆株もブーイング、昨年来安値更新

 雪印食品、雪印乳業が28日、株式市場からもブーイングを浴びせられた。雪印食品はこの日の取引で一時、前週末比10円安の55円、雪印乳業も同17円安の130円をつけ、ともに昨年来安値を更新した。

 最安値を更新したのは、雪印食品がオーストラリア産牛肉を国産牛肉に偽装して業界団体に買い取りを求めた問題が波及したもの。同社が牛肉関連製品約230品目の販売自粛に踏み切るなど、業績悪化につながるとみられる売り材料が前週末に出たため、引き続き売られた。

 午後になって同社が昨年、北海道産を熊本産と偽装していた事実が発覚したことも、株価反転の妨げとなった。

 スーパーやデパートなどがバターやチーズなど雪印乳業製の食品も撤去していることも嫌気された。

 この日は結局、雪印食品は前週末終値比5円安の60円、雪印乳業は8円安の139円で取引を終えた。

 市場では「偽装発覚後、どんどん悪い材料が出てきた。下げ止まりの気配が見えない」(大手証券)との声が聞かれた。

ZAKZAK 2002/01/28

http://www.zakzak.co.jp/top/t-2002_01/3t2002012800.html

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