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2002年01月23日(水) 03時46分

輸入牛肉を国産牛に偽装、買い取り申請 雪印食品朝日新聞

 狂牛病発生による国の牛肉買い取り制度をめぐり、大手食肉会社「雪印食品」の関西ミートセンター(兵庫県伊丹市)が昨年、制度の対象外であるオーストラリアからの輸入牛肉を国産牛の箱に詰め替え、業界団体に買い取るよう申請していたことが22日、朝日新聞社の調べでわかった。複数の関係者が認めた。雪印食品は「ありえない話だ」と否定している。

 複数の関係者の証言によると、雪印食品関西ミートセンターの社員7、8人が昨年10月末の定休日、朝から兵庫県内の冷蔵保管業者の倉庫で、オーストラリア産牛肉をもとの箱から自社の箱に詰め替え、自社ラベルを張って国産牛と偽る操作をした。量は約600箱、10トン余りにのぼり、在庫に関する伝票も書きかえたという。

 同社は11月ごろ、これらの偽装した肉を含め、関西ミートセンター分の約100トンを業界団体に買い取り申請した。業界団体との売買契約はすでに成立しているが、肉は現在も冷蔵保管業者の倉庫で貯蔵されている。

 狂牛病問題で外国産牛肉も売れ行きに影響が出ており、買い取り対象外の輸入牛肉を国内産として買い取ってもらえば、損失を抑えて在庫を処分できる。

 国内で処理される牛に対する厚生労働省の全頭検査は昨年10月18日に始まり、国は同日、消費者に届く牛肉の「安全宣言」をした。農水省は消費者の不安解消のため、それ以前に処理された国内産牛肉を業界団体が買い取り、その費用を国が助成することを決めた。

 菅原哲明・同ミートセンター長は22日、「取引先の要求に応じて部位を加工して箱の詰め替えをすることはあるが、輸入牛を国産牛と偽ることはない」と話した。また、雪印食品広報室は「我が社の品質管理や在庫管理の体制から考えて、ありえない話だ」と否定している。

 雪印食品は雪印乳業の子会社。(03:46)

http://www.asahi.com/national/update/0123/001.html

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