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2002年01月20日(日) 09時54分

「迷惑メール」110番も悲鳴 東北の3県警河北新報

 耳や言葉の不自由な人が通報する「メール110番」が、出会い系サイトなどの「迷惑メール」に悩まされている。東北で運用している宮城、山形、秋田の3県警のうち、山形は迷惑メールのあまりの多さに、インターネット経由のメール110番の“閉鎖”に追い込まれた。秋田でも迷惑メールの件数が急増中だが、やめるわけにいかず、頭を抱えている。導入間もない宮城ではまだ影響がないが、いずれ同じ事態になりかねない。「本当に必要としている人だけに使ってほしい」(山形県警)と開設したメール110番が、迷惑メールの洪水にあえいでいる。



 山形県警は東北で初めて、2000年12月にメール110番の運用を開始したが、昨年のメール受理件数2416件のうち、警察業務にかかわる通常の通報は21件。残りの2395件、99%は出会い系サイトや商品広告などの迷惑メール。

 「昨年7月ごろから迷惑メールが目立ち始め、多いときで1日に100件近くが押し寄せた。着信音が鳴りっぱなしだった」(山形県警通信指令室)。着信段階では迷惑メールかどうか分からないため、担当の警察官がメールを1件ずつ確認する作業に追われたという。

 山形県警は昨年10月、インターネット経由のメールアドレスの使用停止に踏み切った。山形の場合、インターネットとPHSの直送メールの2系統を持ち、聴覚障害者団体には「遅れが少なくて確実に届くPHSを利用してほしい」と事前に呼び掛けていたため、混乱はなかったという。

 昨年8月に開設した秋田県警では、1カ月40—70件だった通報件数が、12月に一気に355件と急増した。「うち99%は迷惑メール」(秋田県警)で、山形と同じ状況。今月も16日までに502件と、迷惑メールの激増に歯止めがかからない。

 秋田はインターネット経由だけの運用のため、「やめるわけにもいかない」(秋田県警通信指令室)と対策に苦しんでいる。

 昨年10月10日に運用を開始した宮城県警のメール110番は、迷惑メールはこれまでに10件ほど。山形と同様、直送メールを併用しているため影響は少ないとみられるが、「件数が多くて、一つ一つ対応するのは不可能。簡単にメールアドレスを変更するわけにもいかず、撃退は難しい」(通信指令課)と警戒している。

[河北新報 2002年01月20日](河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020120-00000014-khk-toh

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