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2002年01月09日(水) 07時21分
＜ジー・オーグループ＞破たん原因は違法融資 比銀行（毎日新聞）【マニラ井田純】「ジー・オーグループ」（本部・東京都港区）が買収したと主張するフィリピンの「ユニトラスト・ディベロップメント銀行」の経営破たんで、同行が日本国内の同グループ企業などに十分な担保を設定せずに多額の融資を行っていたことが８日、比国中央銀行（ＢＳＰ）の調査で分かった。ＢＳＰは、こうした違法な融資が破たんを招いたとみて、さらに調査を進めている。比国の入国管理局は８日、グループの実質的な代表で「ジャパンジー・オーグループインターナショナル」社の大神源太名誉会長（３９）ら同行関係者１１人について出国禁止措置を取った。ＢＳＰからの要請に基づくもので、ＢＳＰは関係者からの聴取が破たん原因の解明に不可欠と判断した模様だ。比国の捜査当局によると、大神名誉会長らは既に出国している可能性があるという。 比国内法は、銀行の資産に応じて関連会社や個人への融資額の限度を定めている。ＢＳＰによると、同行の融資限度額は４０００万ペソ（約１億円）。同行が実行した日本の同グループ企業や関係者への融資で、８日までに判明したのは１８００万ペソ（約４５００万円）。法律では関連会社などへの融資の場合、融資額の７割以上の価値がある担保が必要だが、１８００万ペソについてはすべて担保を取らずに行われ、正式に文書化もされずに内部処理されていたという。 グループは昨年９月に同行を買収し、名誉会長の名前を取って「大神銀行」が誕生したと主張しているが、ＢＳＰは承認していない。グループは日本国内からも１億円以上の預金を集めたとされ、ＢＳＰによると、預金総額は約２億５８００万ペソ（約６億５０００万円）に上っている。（毎日新聞） http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020109-00000123-mai-soci |