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2002年01月05日(土) 03時21分

<ジー・オー買収銀行>店舗営業を停止 破たんの可能性も毎日新聞

 【マニラ井田純】「ジー・オーグループ」(本部・東京都港区)が、フィリピン中央銀行(BSP)未承認のまま、比国の銀行を買収したとして日本で預金を集めていた問題で、この銀行が4日、突然店舗営業を停止し、預金の払い戻し業務などを取りやめた。同行関係者は「顧客からの取りつけ騒ぎが発生したため」と説明しているが、今後経営破たんにつながる可能性もあり、BSPは実態調査に乗り出した。日本国内で集めた1億円以上の預金の払い戻しも微妙な情勢になった。

 営業を停止したのは、マニラ首都圏マカティ市に本店を置く「ユニトラスト・ディベロップメント銀行」。BSPによると、同行の預金総額は約2億5800万ペソ(約6億5000万円)。

 同行の本店には、同日午前中に顧客が詰めかけ、約1時間で業務を停止した。同行は「来週中に業務を再開する」と説明しているが、BSP筋は「同行には払い戻しに応じる現金がない」と、経営状態が極めて深刻な状態との見方を示している。

 グループは9月、都内で当時の同行頭取と銀行権利譲り受け契約を締結。約13億円を支払い、「バンク・オブ・オーガミ(大神銀行)」が誕生したと主張していた。

 関係者によると、この「買収」に伴い、グループは「年利8・125%。ペソ下落など為替リスクは銀行側負担」として、グループ事業に投資している日本国内の会員から預金を集めたとされる。

 しかし、「買収」については、BSPが「財務関係書類の提出など必要な手続きを踏んでいない。グループの現地法人は違法営業で業務中止命令を受けている」などと指摘、現在もグループの銀行業を承認していない。

 比国内法では、銀行が破たんした場合、預金は1人当たり10万ペソ(約25万円)までが、預金保険機構によって保証される。

 200万円を預けた千葉県内の男性(57)は「高利率に疑問を持ち問い合わせたら、『絶対大丈夫』と言われて信用して預金したのに、こんな結果になるとは」と話している。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20020105-00000129-mai-soci

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